教えてQ&A

【概要】 このブログは、さまざまな質問に対してわかりやすくお答えすることを目的としています。日常生活やビジネス、趣味、健康、恋愛などの幅広いトピックに関する質問に解答し、読者の疑問や悩みを解決するお手伝いをします。

同じ茶葉なのに全く違うお茶になる?

Q :

同じ茶葉なのに全く違うお茶になるのはなぜですか?

の質問に対して答え合わせしてみよう!

A :

a

普段私たちが

何気なく飲んでいる様々な種類のお茶。

それぞれの味や価格が違いますが、

実は原料が

同じ葉っぱだってご存知でしたか?

緑茶と玉露

原材料はどちらも同じ

カメリア・シネンシスという

木の葉っぱです。

違うのは栽培方法です。

緑茶は葉をそのまま摘むのに対して

玉露は摘み取る20日前から

黒い幕で畑を覆うんだそうです。

お茶に含まれる

テアニンという甘味成分は

日光に当たると

カテキンという渋み成分に変化してしまう為、

日光に当たった緑茶は渋く、

日陰で育った玉露は甘くなるみたいです。

そしてその手間分、

玉露の方が値段が高くなると

いうことなんですね。

b

「紅茶」

「緑茶」

「ウーロン茶」には味や色、

香りといった違いがありますが、

同じ茶葉から作られているのです。

原料となる茶葉は同じなのに、

どのようにして

「紅茶」

「緑茶」

「ウーロン茶」

を分けていると思いますか?

「紅茶」

「緑茶」

「ウーロン茶」は

発酵度の違いで、

以下のように分けられているのです。

 

不発酵茶:緑茶

半発酵茶:ウーロン茶

発酵茶:紅茶

 

発酵具合が違うと、

味や香り、

色以外にも、

お茶を淹れた際に

抽出される成分も変わってきます。

それぞれのお茶に

どのような特徴があるのかというと、

 

【緑茶(不発酵茶)】

緑茶は

茶葉を全く発酵させていない不発酵茶であり、

日本人に最も飲まれているお茶です。

茶葉を摘んでから

新鮮なうちに蒸して

揉んでを繰り返し、

最後に乾燥させて完成となります。

なぜ茶葉を蒸すのかというと、

茶葉は放っておくと

発酵が始まってしまうためであり、

蒸気で蒸しあげることによって

発酵を防いでいるのです。

また、

中国=ウーロン茶

のイメージがあるかもしれませんが、

実は中国でも

一番飲まれているのは緑茶なのです。

近年では

日本の緑茶は

海外でもよく飲まれており、

ヨーロッパでは

健康目的で飲む人も多くなりました。

ヨーロッパでは

紅茶と同じように

砂糖を入れて、

甘い緑茶にして飲むのが

一般的となっています。

 

【ウーロン茶(半発酵茶)】

ウーロン茶は

茶葉を半発酵させて作られるお茶です。

なぜ半発酵のお茶が

出来上がったのかというと、

お茶の葉を

竹籠に入れていたら発酵してしまい、

その時に

偶然発見されたとされています。

ウーロン茶は

発酵が進んでいることから、

淹れると茶色になりますが、

ウーロン茶よりも

軽く発酵させたものに

「白茶」というお茶があります。

白茶も半発酵茶の一種ですが、

発酵具合が軽いため、

色はウーロン茶と違って

緑色をしています。

一時期、

日本ではウーロン茶が

たくさん飲まれていましたが、

現在では需要が低下してきています。

中国ではウーロン茶が

健康に良いということで注目を集め、

日本で製造されたウーロン茶も

中国へと輸出されています。

【紅茶(発酵茶)】

茶葉を完全に発酵させて

作られたのが紅茶です。

お茶の中でも

世界で最も親しまれているのが紅茶であり、

世界の様々な地域で生産されています。

まずは

「萎凋(いちょう)」と呼ばれる作業で

水分を取り除き発酵させ、

より発酵が進むように茶葉を揉みます。

その後、

茶葉が固まるためほぐし、

更に発酵させて、

乾燥させれば紅茶の完成です。

淹れた時に他のどのお茶よりも

濃い茶色となるのは、

完全に発酵が完了し、

茶葉が酸化しているからなんですね。

では、

ほうじ茶は何茶でしょうか?

ほうじ茶は見た目が茶色であることと、

その香ばしさから

ウーロン茶や紅茶の一種だと

思われるかもしれません。

しかし、

実はほうじ茶は

緑茶の一種であり、

全く発酵させていないのです。

ほうじ茶が

どのように作られるのかというと、

茶葉を焙煎(ばいせん)して作られています。

ほうじ茶から

独特な香りや味がするのは

火を使って炒られているからであり、

そのため、

色も発酵させていないのに

茶色をしているんですね。

苦味や渋みも

かなり抑えられていて優しい味であり、

胃にも優しいことから

食事中の飲むお茶に向いています。

博士 :

お茶には

緑茶、

紅茶、

ウーロン茶他、

様々な種類があり、

発酵の程度や

仕方により分類される。

いずれも

同じ茶葉から製造できるというのも

驚きじゃったな。

また、

風味だけでなく

効果効能にも違いが出てくるんじゃ。

ただし、

一般的な日本茶の茶葉を

紅茶に仕上げることも可能というだけで、

ダージリンやアッサムティーのような

強い香りの紅茶が出来上がるわけでもないんじゃ。

逆にアッサムティー

緑茶に仕上げると、

きっとすごく苦いお茶が

出来上がることじゃろう。

それは、

緑茶に適した品種(小葉)と

中国茶(中葉)や紅茶(中~大葉)に

適した品種などがあるからじゃな。

それぞれの風土と歴史が、

緑茶や紅茶、

ウーロン茶などに適した品種や

製法を生み出しているんじゃ。

日本にも紅茶用の品種はある。

べにほまれ、

べにふうきなど。

これらは、

インドの品種とのかけ合わせで誕生した品種じゃ。

ただ、

日本の緑茶用の品種を

発酵させてつくった紅茶も、

ソフトで美味しい

一味違った和紅茶として十分に楽しめるぞ。

目的やシーンによって

それぞれ飲み分けてみたらいかがかの?

なんとも奥深い、

お茶の種類の話じゃった。