教えてQ&A

【概要】 このブログは、さまざまな質問に対してわかりやすくお答えすることを目的としています。日常生活やビジネス、趣味、健康、恋愛などの幅広いトピックに関する質問に解答し、読者の疑問や悩みを解決するお手伝いをします。

静電気除去の良い方法は?

Q :

静電気除去の良い方法ってありますか?

の質問に対して答え合わせしてみよう!

A :

a

冬になると「バチッ」とした痛みに悩まされる静電気

あの痛みから解放される方法はあるのでしょうか。

静電気をためやすい人の傾向や、

簡単にできる静電気対策についてみていきましょう。

【静電気が起きるのはなぜ?】

静電気とは、

物質内にたまった状態の電気のことです。

人間の体を含め、

どんな物質もすべて

プラスとマイナスの電気を持っていて、

通常はプラスとマイナスの電気量が

釣り合った状態になっています。

しかし、

摩擦などが原因で

プラスとマイナスの電気量のバランスが

崩れることがあります。

この状態でたまった電気が

「静電気」です。

洋服を脱ごうとして

バチバチ静電気が発生した経験は、

多くの方がお持ちではないでしょうか。

通常、体にたまった静電気は、

日常生活の中で知らないうちに

少しずつ放電されていきます。

例えば、湿度の高い夏には、

空気中の水分を通して

静電気は自然と放電されます。

水は電気を通しやすいため、

空気中の水分が

多ければ多いほど放電が進むのです。

しかし、

冬は乾燥して空気中の水分が少ないため、

静電気が放電されにくくなり、

どんどん体にたまっていきます。

体に静電気がたまった状態で、

金属製のドアノブなど

電気が流れやすいものを触ると、

体にたまっていた静電気は、

ドアノブに向かって一気に流れます。

あの「バチッ」という痛みは、

この急激な放電によって生じるのです。

静電気は、湿度20%以下、

気温20℃以下になると発生しやすくなります。

晩秋から春先にかけて、

特に注意が必要です。

b

【静電気をためやすい人の傾向】

乾燥する冬でも、

静電気に悩まされる人と

そうでない人がいます。

この違いはなぜ生じるのでしょうか。

静電気をためやすいのは、

肌の水分量が少ない乾燥肌の人です。

健康な肌(うるおいのあるしっとり肌)と

乾燥肌の皮膚を

比較しながら詳しく見てみましょう。

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の

3層に分かれています。

表皮の一番外側には、

レンガの塀のように

細胞がぎっしり積み重なった

「角層」という層があります。

細胞の間を埋めているのは、

主に「セラミド」という脂肪です。

セラミドは水分を

吸着する役割も果たしており、

角層には水分が蓄えられています。

そして、

皮膚の最も外側には、

汗と皮脂が混ざり合ってできた

「皮脂膜」という薄い膜があり、

皮膚から水分が失われないように、

全身を覆っています。

セラミドと皮脂膜によって、

肌の水分量は保たれています。

しかし、

加齢などさまざまな理由で

皮脂膜が少なくなると、

肌の水分が蒸発しやすくなり、

セラミドに蓄えられた水分も

失われてしまいます。

この状態が乾燥肌です。

水分がしっかり蓄えられた健康な肌の場合、

静電気は肌の水分を通して

日頃から少しずつ放電されるため、

静電気で痛みを感じることは

あまりありません。

一方、乾燥肌の人の場合は、

水分量が少ないため、

静電気が放電されにくく、

体にたまりやすくなっています。

すると、

金属などを触ったときに

いっぺんに放電してしまい、

「バチッ」と痛みを感じるのです。

また、乾燥肌に静電気が起きると、

かゆみが増す原因になります。

通常、

かゆみを伝える神経(C線維)は、

表皮と真皮の境界部分までしか伸びていません。

しかし、肌が乾燥すると、

C線維はより皮膚の表面に近いところ

(角層のすぐ下)まで伸びてきます。

乾燥した肌は、

わずかな刺激でも

かゆみを感じやすい状態になっているのです。

静電気もC線維に刺激を与えてしまうため、

かゆみがさらに増すことになります。

不快な症状を減らすためにも、

静電気対策が必要です。

【静電気が花粉を引き寄せる?】

接触した2つの物体が

プラスとマイナスに帯電した状態では、

電気的な力で引き合います。

なので、

2つの物質は、互いにくっつきあいます。

ストッキングをはいた脚に

スカートの裏地がまとわりつく現象がこれです。

帯電しているものには、

空気中の微粒子がくっつきやすくなります。

微粒子も帯電しているので、

電気を帯びたものに引き寄せられるのです。

ホコリや、これからの季節では、

花粉なども吸い寄せられることになってしまいます。

また、

ドアノブや鍵穴に触ると

ばちっというショックを感じるのは、

人体に帯電していた電気が、

金属に触れることで

一気に放出される(放電)からです。

金属に電気が

たまっているように考えがちですが、

電気を通す物体では

電気はそのまま流れてしまい、

帯電することはありません。

静電気は、

電気を通さない物体

(絶縁体)にたまりやすいのです。

衣類の摩擦や歩くことによる

地面との摩擦で

人体は常に静電気を帯電しています。

博士 :

今日から始めよう静電気対策じゃ!

静電気は乾燥によって

生じやすくなる、

静電気をためにくい

体質にするためには、

乾燥対策が大切じゃ。

①部屋の加湿をする

空気中の水分が増えれば、

静電気が生じても自然に

放電しやすくなるんじゃ。

加湿器を使用したり、

洗濯物を室内に干したり、

部屋に水の入ったコップを置いたりして、

部屋の加湿を心がけると良いぞ。

②肌の保湿をする

不足している水分を補い、

肌を保護するためにも、

毎日保湿剤を塗るようにする事じゃ。

手足や首まわりなどの

外気に触れやすい部分だけでなく、

洋服に隠れている

お腹まわりや腰なども乾燥しやすいため、

忘れずに塗って、全身を保湿。

特に、お風呂上がりがお勧めじゃ。

保湿剤は、

薬局などで市販されている

乳液やクリームでOKじゃ。

③洗いすぎない

清潔にしようとするあまり、

毎日ごしごし体を洗ってしまうと、

皮脂膜まで落としてしまうことになり、

かえって肌の乾燥を招いてしまうんじゃ。

汗をかきやすい部分や

汚れやすい部分以外は、

毎日石鹸をつけて

洗わなくても問題ないからの。

シャワーで洗い流すだけでも

汚れを十分落とすことができる。

また、石鹸を使う場合も、

ナイロンタオルなどでこするんではなく、

手でやさしく洗うようにする事じゃ。

④湯船の温度は40℃以下に!

熱いお湯につかると、

皮膚を守っている

皮脂膜やセラミドを溶かしてしまい、

乾燥肌の原因になるんじゃ。

湯船の温度は

40℃ぐらいまでを目安にすると良いぞ。

また、長時間お湯につかるのも、

同じ理由で禁物じゃ。

⑤天然繊維の衣服を身に着ける

綿などの天然繊維の衣服を

身に着けると良いじゃろう。

天然繊維は

吸湿性が高く水分を含みやすいため、

静電気が自然と放電されやすくなるんじゃ。

一方、化学繊維は吸湿性が低いため、

電気を逃さず、

静電気がたまりやすくなってしまうんじゃ。

肌への刺激になるため、

避けたほうが良かろう。

 

静電気は不快なもんじゃが、

静電気に悩まされているということは、

それだけ肌の乾燥が

進んでいるサインでもある。

静電気対策は、

乾燥肌対策にも有効じゃから、

「一石二鳥」を狙って、

今日から早速試してみてはいかがかの。